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桜に梅に、エトセトラ。 [diary]

戸外を歩けば花々の美しいこと。



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私は樹木や草花の名前に疎いので、この季節を、いえ、日本の四季を享受できていないのかしら。そう考えれば随分損をしているように思えます(笑)何にせよ知識や教養は生活を豊かにしてくれますね。



さて、このご時世だからこそ読みたくなる米原万里さんやロシア文学なのですが、図書館で借りたのはチェーホフ短編集、登場人物に纏わる都市名が出てくれば、以前はその位置は疎か、地名さえも知る由はなかったでしょう。それが反射的に脳内の地図で確認できるのは、皮肉にも、まいにち毎日報道されるウクライナ情勢のおかげです。

チェーホフが生きた時代、ウクライナは広大なロシア帝国の一部(ウクライナとロシアは、1000年前のモスクワはキエフ公国の辺境の都市、その後も複雑な歴史を共有する)であり、帝政ロシアの綻びが目立ち始めた頃でした。氏は革命による大帝国の崩壊からソビエト新政権誕生への歴史的転換を見ることなく、天に召されたのでした。


ところでチェーホフ短編集。その中の「可愛い女」は、一体全体どう読めばよいのでしょうか。かのトルストイは大絶賛し三度朗読したそうですが、私には、まさにSFの世界。星新一氏のショートショートの一編かと…以下省略。




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そう言えば街の書店に資料集「世界史図録」が平積みされていました。高校世界史の副教材です。この類のテキストが書店で販売されるのは珍しいと思うのですが…。2月24日以来、私は頁を開く回数が増えました。教科書上の歴史は大半が戦争の歴史であって、その戦争の歴史は愚かな為政者の記録でもあり…。21世紀だというのに愚かな為政者は後を絶たず市井に生きるひとり一人を苦しめるのでした。



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