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精進煮物。 [cooking]

日本料理の小山裕久さんは、素材を生かすために、しばしば出汁を控えて調理されます。この精進煮物もそのひとつで、お出汁代わりに、干し椎茸の戻し汁を使って炊き上げます。
しみじみ美味しい一品です。

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レシピ:「小山裕久の日本料理晩ごはん」より

干し椎茸・・・8枚(一晩かけて戻したもの)
人参、牛蒡、蓮根、蒟蒻・・・各100g 

ごま油・・・大さじ2
椎茸の戻し汁・・・500cc
砂糖・・・大さじ1・5
醤油・・・大さじ2
味醂・・・大さじ2

1・干し椎茸は半分に、根菜は乱切り、蒟蒻は、お塩で揉み、茹でます。
2・お鍋に、ごま油を中火で熱し、蒟蒻を炒め水分を飛ばします。
3・2に根菜を加え、角が丸くなるまで、優しい火加減で炒めます。
4・3に干し椎茸、戻し汁を加え、灰汁を取りながら、しばらく煮ます。
5・4に砂糖を入れ、しばらく煮た後、醤油を加え、さらに煮ます。
6.5の煮汁が半分くらいまで煮詰まったら、味醂を加え照りを出し、火を止め、冷めるまで放置します。

*調味料は加減してください。

今朝は、煮物をもう一品。
きょ~うは、たのし~いひなまつり♪ですので、ちらし寿司の具です。
人参、椎茸、笹がき牛蒡を八方出汁で炊きました。常備菜の高野豆腐と酢蓮根も細かく刻んで加えます。

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小山裕久の日本料理で晩ごはん

小山裕久の日本料理で晩ごはん

  • 作者: 小山 裕久
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



煮物を炊きながら、昨晩読み始めた「熊の敷石」(堀江敏幸著)を完読→「苦役列車」(西村賢太著)と読み進んでおります。この二冊は何れも芥川賞受賞作なれど・・・・、
続けて読むには、乖離が激し過ぎました!

ちなみに前者ですが、特に盛り上がる場面があるわけではなく、淡々と静かに頁が進みます。清らかで落ち着いているけれど、鮮明ではない筆致が淀みなく流れていきます。大好きなハンマー・スホイの作品が持つ空気感に似たものを感じながら読みました。読後の着地点は、「嫌いではない、寧ろ好き」でした。
・・・堀江氏、ずば抜けて頭脳明晰な方なのでしょうねぇ。。。


熊の敷石 (講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)

  • 作者: 堀江 敏幸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/02/13
  • メディア: 文庫




苦役列車 (新潮文庫)

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  • 作者: 西村 賢太
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/04/19
  • メディア: 文庫



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