ヨイド 島山公園にて。

毎週、それはそれは楽しみにしていた韓ドラ「涙の女王」が、悲しいかな日曜深夜に最終回を迎えました。俳優陣の卓越した巧妙な表現力や美しさは言わずもがな、個人的には、すっかり様変わりしたヨイドに目を見張りました。

30年前、まだ韓日間で文化交流が禁じられていた頃、トランジットの都合でソウル観光をしました。その折に、未だ長閑なヨイドの島山公園に立ち寄りました。

広い敷地の公園には、アン ジュングンの立派な銅像…。日本では死刑囚となり命を落とした人が、韓国では英雄として讃えられている…。不勉強で愚かな私はハッとしたことです。

さて、公園には大きなアヒルの鳥籠があり、先客は私達と同年代の父娘親子。しばらくその場で娘たちを遊ばせていましたが、言葉は通じないながらも、仲良く楽しそうにしている娘たちを前に、親同士の意思疎通を感じました。そこを立ち去る際には、笑顔だけの、けれども十分通じ合えるご挨拶を交わしました。私の忘れ難い思い出です。